二冊のBL誌を何度も読み返して、前より知識が増えたつもりで臨んだ週末デートでした。
ところが私は約一年振りに悪酔いしてしまい、Barからホテルに戻るところからも記憶が翌朝断片的にしか残っていない状態で、甘かったはずの夜も散々っだったようで・・・・・・。
朝早起きして(私は飲んだ翌日は5時起きする性質です)バスルームの浴槽にお湯を張って、朝風呂♪とまあまあな目覚めでした。歯磨きをして顔を洗い、そしてタオルを手にするとなぜか冷たくて。触ったタオル四枚が濡れていて、乾いたタオル(小)が二枚だけ。「変だな~」と思いながらも、ゆっくりお湯の中で足を伸ばして本なんぞ読んでいました。
そして、彼を起こさないようにそっと支度を整えて、荷物をまとめて部屋を出ました。
ホテルの近くのミスドに入り、アイスウーロン茶とハニーチュロスとお水を頼んで20分程過ごしました。
ここで気持ち悪さが甦り、ウーロン茶は一口だけでチュロスは残し、水だけを飲みました。
どうしてホテルの部屋を出てきたのか、昨夜のことを思い出してみました。
昨夜、彼の行きつけのBarに着いて行って、そこで彼が美人な学生バイトの女の子を「名前」で呼んでいる姿を見て驚いたことがすべての始まりでした。
私のことは「さん」付けなんですよ。なのに、バイトの子は呼び捨てかい?って。なんで私より近いとこに女の子が居るのさ~。(カウンターの中に女の子がいるから彼と向かい合っている状態)私が置き去りよ~、隣を気にしてよ、彼!ってイライラしながらシャンパンを四杯飲んでしまったのです。
その前に料理屋さんで日本酒たぶん2合、お気に入りのBarでウィスキーシングル三杯、その後にこの雰囲気苦手なBar(歓迎されていないことがありありなので何度行っても居心地悪いのです)だったので、しょうがないことだったのかもしれないけれど飲みすぎてしまいました。
部屋を出た理由は、「彼と距離を置くほうがいい」とお風呂の中で考えたからでした。
ミスドの硬い木のベンチに座り、飲まないウーロン茶のグラスのストローで氷をかき混ぜながら、ふと友人から「現実から逃げるな」と言われたことばを思い出してホテルの部屋に引き返しました。
「ピンポーン」部屋のチャイムを押して、彼にドアを開けてもらい、そっと部屋に入りました。
彼は朝が苦手なので、私の蒸発騒ぎは露知らず、ドアを開けるや否やすぐにベットのなかに。
何事もなかったような静けさでした。
そして、彼が目覚めてから昨夜の私の様子を聞いてびっくり!
気分が悪くなった私はバスルームを広範囲に汚してしまい、そのために彼がタオルを使ってお掃除をしてくれたそうです。片付けに一時間もかかったそうです。
そんなことは全然憶えていなかった私は、ゆっくりキレイな(彼が掃除をしてくれてキレイになった)浴槽で足を伸ばして「彼との距離」を計りかねていた訳で。
彼のお掃除の原因を作った私はすっきりした後にベットの上で夜中に「私、振られちゃうの?」って何度もうわ言のようにつぶやいていたらしい。そんなこと全然記憶にない私。
彼に介抱してもらうのは五回目らしい。
学生のときに三回、付き合う前に一回、そして今回。
もうお酒の種類は二種類までにしよう!と心に決めました。前回は梅酒で気持ち悪くなってしまったし、甘いお酒に弱いのかも(本当はただの飲みすぎですね)。
つくづく、部屋に引き返してよかったな~と思いました。
彼に「どこに行ってたの?」と聴かれて「ミスド」と答えましたけれど、帰ろうと思って出掛けたことは勿論言えませんでした。
遠距離な彼との距離を自分から遠くすることなんて、ナンセンス。
なかなか会えなくても、まめに連絡取ってみよう。そして、もし会えたら時間が少なくても気持ちだけはゆっくり過ごせるようになりたいな。彼と連絡の取れない時間にはBL誌を読みましょう~!っと。
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